REPORT|“つくるたのしみ”を見つける親子工作

コンパスで初の親子向けのワークショップ、
“つくるたのしみ”を見つける親子工作ワークショップを開催しました。

親子ワークショップについては、親子ペアで行うケースが一般的かもしれませんが、今回はお互いの新しい一面を発見してもらうため、親と子が同じ空間にいながら別れて工作をするという設定。

  

今回の工作の素材は花屋の廃材。段ボールもあれば、枝葉も素材にします。

今回の講師は自然がっこう旅をする木の得田優さん。自然や人との関係を通じて子供も大人も自由にのびのびと育ちあえる新しい教育の場を運営されている自然がっこう「旅をする木」を運営されています。

ワークショップ冒頭では、まず講師から参加者親子にヒアリング。
「何が好き?」という問いかけから。自分の好きを口に出してみることで、あらためて自分はこれが好きなんだということを客観的に見つめてみます。

その後いくつかの質問の後、講師から「今日は何を作るかというゴールを設定せず、まずは作ってみようをやってみましょう」との言葉。

自由に作って良いと言われてると思わずはにかみながらも考え込んでしまう親子参加者。

まずは小学生の子供が何やら手を動かし始めます。頭の中にイメージが湧いてきたのでしょうか。

一方親御さんは普段なかなか機会のない自由に工作するというものに悩まれている様子。そうですよね、大人になって自由に作っていいという言われる機会はゼロに近いとおもいます。それでも子供が制作する様子を見て次第に手を動かし始めます。

さあ、仕上がりました。

こどもの作品はこちら。トランペットというユーカリの実が指人形に見えてきたので、イラストを入れて指人形に。ただの指人形では面白くないので、それを鳥の巣のような花屋の廃材に入ってます。

大人の作品はこちら。新しい花器。花器をつくるつもりはなかったけど、手を動かしているうちに、幼い時に近所の公園から丸太棒を持って帰ってきていまだにそれがあるのに気づき、そこに装飾していくうちに花の器が出来上がってしまったようです。

今回ワークショップで行なった「ものを作るをやる」だんだん大人になると苦手になってくる人が多いです。ついつい正解が欲しくなってしまうので、何を作ればいいかというゴールを求めてしまう。。。そんなことありませんか?小学校に入り、中学、高校、社会人と正解を見つける訓練はしてきたため、自分の好きなことをすることは優先順位が下がってしまっているのかもしれません。

今回のワークショップを見えてきた親子の違いは、
子供は「なんだろう」「やってみたい」を優先順位の一番上に持ってきているということ。

ワークショップの様子を眺めていて、大人が正しい方向に手を貸した分だけ、子どもたちが持っている探求する時間を奪ってしまうのではないかと思いました。現に今回、講師の方は制作活動を見守り、具体的な指示ではなく、子どもたちの行動を確認していくヒアリングをされていました。

子どもも、だんだんつくることに自信が持ててきたようで、最後の完成形も非常にユニークなものが完成しました。

仕事をされている方は、「新しいもの」を要求されたり、見つけたいという方が多いと思いますが、そこにたどり着くためには、長い時間をかけて慣れてしまっている今のやり方と別のやり方を見つけることが大切だとワークショップを見ていて感じました。

次回、また親子ワークショップを予定したいと思いますが、子どもと工作を楽しむのも良いですが、大人の方も新しい自分を見つけにきてもらえると嬉しく思っています。

とってもクリエイティブな時間でした!